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鵯越合葬墓が墓じまい後の改葬先におすすめの理由5選!特徴・費用も解説

神戸市にはさまざまな合葬墓があり、墓じまい後の改葬先に選ばれることが多くあります。

その中でも鵯越合葬墓(ひよどりごえがっそうぼ)は、兵庫県神戸市の北区にある神戸市営の霊園です。鵯越合葬墓は市営だからこそ、安心して改葬先に選べる点や、費用をおさえられるところから人気があります。

本記事では鵯越合葬墓がどのような霊園なのか、特徴と人気の理由を解説します。また、鵯越合葬墓に申し込むにあたって知っておきたい、注意点もまとめているため、参考にしてください。

鵯越合葬墓の概要

所在地〒651-1102 兵庫県神戸市北区山田町下谷上中一里山12-1
形式個別安置施設合葬施設
宗教宗派不問
費用合葬施設:一霊5万円個別安置施設:一霊10万円(許可後10年間収蔵し、その後合葬施設へ埋蔵)
個別安置施設の延長:一霊5万円(10年間延長し計20年間収蔵した後、合葬施設へ埋蔵)記名板(希望者のみ):一霊3万円
アクセス<バス>JR神戸駅から神戸市バス65系統または阪急バス150系統・158系統「鵯越駅前」で下車から徒歩5分<電車>神戸電鉄有馬線「鵯越」駅

鵯越合葬墓(ひよどりごえがっそうぼ)は、神戸市立霊園の中にある合葬墓です。市営霊園で広大な土地には、一般墓も並んでおり、霊園の前にバス停留所があるためお墓参りもしやすい立地です。

鵯越合葬墓の特徴

鵯越合葬墓について、立地や墓地の種類など特徴をご紹介します。

神戸の市街地を一望できる丘にある

鵯越合葬墓は2019年(平成30年)7月に、神戸市北区に作られた合葬墓です。もともと一般墓があった鵯越墓園内に新しく作られた場所で、丘の上からは明石海峡大橋や神戸市の街の様子を見られる、自然豊かな立地です。

故人やご先祖様が神戸市の街並みを楽しめる眺望であり、都会の喧騒から少し離れた落ち着いた場所でゆったりとお墓参りできます。

開門時間の間はいつでもお墓参りができ、専用の献花台が用意されているため、お花やお供え物を持っていけます。なお、合葬墓の手前にあるモニュメントは、神戸の海や街並み、山、ポートタワーをイメージしたものです。

個別安置と合葬を選べる

鵯越墓園内は個別安置施設と、合葬施設の2種類があります。合葬施設はほかのご遺骨と合葬する形式で、骨壺から布袋に収めた状態で埋蔵されます。

合葬墓は一度埋葬すると、個別でご遺骨を取り出すことはできませんが、個別安置施設は骨壺の状態で10年間(最長20年間)、専用の施設に埋蔵される形式です。

また、個別安置でも合葬でも、希望者は記名板を作成できます。2024年から2名以上の記名板を並べやすくなり、納骨時に全員分の記名板を挿入するか、先に納骨してから後日記名板を申し込むこともできます。

神戸在住歴を満たしていれば市外の人も利用できる

鵯越合葬墓は神戸在住歴6か月以上の住民登録が必要ですが、現状で神戸市に住所がなくとも過去に居住歴があれば申し込み可能です。また、生前に神戸市民だった方のご遺骨を埋葬したい場合も受け入れているため、幼少期に神戸市で暮らしていた方のご遺骨をふるさとに埋葬したいという希望も叶えられます。

ほかにも鵯越合葬墓の申し込み資格は複数あるため、事前に利用できる対象かどうか調べておきましょう。

参照:合葬式墓地(鵯越合葬墓)神戸市公式ホームページ

個別安置は遺骨の返還に対応している

鵯越合葬墓は個別安置施設の場合、許可されている期間内であればご遺骨を変換してもらえます。たとえば、合葬墓を利用するか、ほかに改めて改葬先を探すか決まっていないなど、さまざまな理由から一時的に保管を希望する方もいます。

鵯越合葬墓であれば最長20年収蔵できるため、一時的にご遺骨を預かってほしい方にも人気があります。

鵯越合葬墓が墓じまい後の改葬先におすすめな5つの理由

鵯越合葬墓は神戸市の改葬先の中でも、高い人気を誇ります。なぜ鵯越合葬墓が改葬先に選ばれるのか、おすすめの理由を5つご紹介します。

改葬費用をおさえられる

鵯越合葬墓の費用は、合葬墓の場合5万円と神戸市の中でも低料金で利用できます。そのため、改葬費用をできるだけおさえたい方に人気です。近年はお墓や供養の形も多様化し、既存の家族墓を作らず読経も希望しないケースも多くあります。

鵯越合葬墓は永代供養とは違い、ご遺骨を神戸市によって管理する形式です。選択肢の一つとして、市にお骨を任せられるため、無縁墓になる可能性を心配している方にとって、お墓の管理の不安をなくせます。

公共機関でお参りしやすい立地

鵯越合葬墓は神戸駅から専用のバスが運行しています。時間帯は8時30分~16時と、早朝からお参りしたい方にも便利です。

さらに霊園の前だけでなく、園内の中もバスが走っているため、徒歩すぐのところまで公共機関で移動できる安心感があります。

自家用車を持っていない方や悪天候の日にお参りしたい方も、長時間歩く必要がない分安心して利用できます。また、日曜祝日も含めた通常運行のほか、お盆とお彼岸の混雑時は、バスの本数が増えるため、アクセスしやすい環境が整っています。

合葬施設は納骨数に制限がない

合葬施設を使う場合は、納骨数に制限がありません。そのため、家族墓にご先祖様を含めて、複数人のお骨が眠っている場合は、一緒に埋葬できるのです。

特に家族墓の歴史が長い家系ほど、多くのご遺骨が眠っている可能性があります。納骨数に制限がないため、まとめて管理を頼める分、墓じまい後の改葬先として人気が高いのです。

神戸市の「エンディングプラン・サポート」の支援がある

神戸市はエンディングプラン・サポートの支援があり、頼れる身寄りがいない方、ご自身の葬儀、納骨について不安や疑問点がある人の相談に乗ってくれます。

神戸市に相談のうえ、提携している葬祭事業者と生前の時点で契約する仕組みで、納骨、葬儀など市の相談員の立ち合いの元、生前契約を結べます。

鵯越合葬墓は合葬に限り、満65才以上から生前申し込みができるため、最初から合葬を希望する方は早めに手続きできる安心感があります。

神戸市によるエンディングプラン・サポートの詳細は、下記で紹介されています。

参照:神戸市

インターネットから利用申し込みができる

鵯越合葬墓はインターネットからの申し込みができる手軽さも人気です。「e-KOBE(神戸市スマート申請システム)」に登録のうえ、サイトから手続きすれば申し込みが完了です。ただし、毎年募集期間は定められているため、年度ごとの募集期間を確認したうえで手続きしましょう。

鵯越合葬墓の使用料・申込資格

鵯越合葬墓の使用料、申し込み資格や流れなど、基本的な情報をご紹介します。

鵯越合葬墓の使用料について

種類料金
合葬施設1体あたり50,000円
個別安置施設1体あたり100,000円
個別安置施設の延長1体あたり50,000円(10年間延長し、計20年間収蔵した後、合葬施設へ埋蔵されます)
記名板(希望者のみ)1体あたり30,000円・大きさ たて45ミリメートル×よこ120ミリメートル・被埋蔵者又は被収蔵者の氏名、生・没年月日を記載します。

申し込み資格要項

(1)神戸市に引き続き6ヶ月以上住民登録されている方であって、現在、埋蔵又は収蔵をしようとする焼骨を所持されている方

(2)生前に神戸市民であった方の焼骨を所持されている方

(3)神戸市立墓園の墓地又は納骨堂に埋葬、埋蔵又は収蔵している焼骨等を改葬しようとする方(使用者の死亡等により使用者に代わって改葬をしようとする方を含む)

(4)神戸市に引き続き6ヶ月以上住民登録されている満65歳以上の方で、自身の死後に焼骨の埋蔵を希望される方(生前申込は合葬施設のみ可)

引用:神戸市

申し込みの流れ

・神戸市のホームページから申し込み

神戸市ホームページ内にある「神戸市墓園管理センター」のページにアクセスします。「e-KOBE(神戸市スマート申請システム)」に登録し、必要事項を入力しましょう。

・郵送での申し込み

専用の「申し込み案内」に綴じ込みされている「使用申込書」を記入したうえで、神戸市墓園管理センターに郵送してください。

または送付先の住所、氏名を記入した返信用封筒)を同封のうえ、合葬墓、もしくは個別安置施設の募集期間中に、神戸市霊園管理センターまで郵送してください。

申し込み方法や送り先は、年度によって変更される可能性があるため、神戸市ホームページを調べておきましょう。

鵯越合葬墓に改葬する時の流れ

鵯越合葬墓に改葬するまでの流れは、墓じまいと同時に鵯越合葬墓への申し込みが必要です。

申し込み時期が限定されているため、ご遺骨を埋葬するタイミングが合わないという状況にならないよう計画的に進めましょう。

1.鵯越合葬墓に使用申し込みをする

はじめに鵯越合葬墓に、合葬墓の利用申し込みをしましょう。

神戸市では毎年、鵯越合葬墓の合葬墓の募集は6月〜10月頃に実施しています。ただし、個別安置施設は募集数に限りがあるため、募集期間も数週間と短めに設定されています。

個別安置施設は受け入れ予定数以上の応募があると、抽選になってしまうため落選のリスクがあると考えたうえで、墓じまいをするタイミングを考えましょう。

2.墓じまいする墓地の管理者に相談する

鵯越合葬墓の申し込みが完了したら、現存のお墓の管理者や住職に墓じまいしたい旨を相談しましょう。早めに相談しないと、その後の手続きや石材店への依頼など、ほかの手順に時間がかかってしまいます。

特に寺院墓地の場合、長く檀家になっていた家族墓を墓じまいすることは、離壇(りだん)と呼び、離壇料の支払いが必要になるケースがほとんどです。

墓じまいの相談をせず、勝手に手続きを進めた結果、住職とトラブルになってしまったり、高額な離壇料を請求されたりする問題があります。不安な場合は鵯越合葬墓に申し込みする前に、墓じまいしたい旨を相談したうえで、許可をもらっておくと安心です。

それと同時に、檀家としてお世話になった感謝の気持ちを伝えることも忘れないでください。

3.墓じまいに関する書類と費用を用意する

墓じまいをするには、行政手続きをして必要書類をそろえたうえで、費用の面も早めに考える事が大切です。

行政手続きで必要になる書類は、主に次の3つです。

  • 改葬許可申請書
  • 埋葬(納骨)証明書
  • 受け入れ証明書(永大工用許可証)

埋葬(納骨許可証)は自治体が発行するため、墓地がある地域の役所で手続きしましょう。

改葬許可申請書は、墓じまいするお墓の管理者から発行してもらいます。ほかにも必要書類がないか、鵯越合葬墓への申込の際に確認しておきましょう。

4.墓石の撤去を石材店に依頼する

墓石の撤去は石材店や、墓じまい専門の業者に依頼する方法があります。墓石の撤去費用は、墓地の立地や区画の広さによって変わります。

10万円前後から、広い区画だと30万円ほどの費用がかかるところもあります。できるだけ予算をおさえたい人は、複数の業者を比較したうえで納得できるところに依頼しましょう。

実際にお墓を解体するタイミングは、お墓の魂抜きのあとにご遺骨の取り出しを行ってからです。墓じまいの場合、魂抜きとご遺骨の取り出し、墓石の解体をまとめて依頼できるところを選ぶと、それぞれの業者に連絡する負担を軽減できます。

5.お墓の魂抜きをする

お墓の魂抜きは、ご先祖さまや故人が長年眠っていたお墓を離れる際に行う重要な儀式です。僧侶が読経を行い、故人の魂をお墓から解放して、新たな供養の場に移るための準備を整えるのです。

これは「閉眼供養」とも呼ばれ、お墓を改葬する際に行うことが多いものの、近年は魂抜きをしない例も増えてきました。魂抜きはお布施を渡しますが、費用は僧侶によってさまざまです。相場は1万円から3万点程度ですが、事前に問い合わせておくと安心です。

6.お骨の取り出しと洗浄

魂抜きが終わった後は、墓石を解体してお骨を取り出します。この作業は遺族が行うのではなく、専門業者によって丁寧に行う必要があります。

特に遺骨が損傷しないよう、細心の注意を払って作業が進められます。取り出したお骨は、次の埋葬先に移す前に洗浄を行う場合があります。洗浄は長期間埋葬されていたお骨に付着した、汚れやカビなどをきれいにする目的があります。

それと同時に故人を清める意味合いもあり、次の供養に向けて心を込めて行うのです。供養方法によっては、ここからさらに分骨や粉骨する必要がありますが、鵯越合葬墓に埋葬する場合は洗浄のみで問題ありません。

7.鵯越合葬墓にお骨を埋葬する

洗浄が終わったお骨は、最終的に鵯越合葬墓に埋葬されます。鵯越合葬墓は、神戸市の自然に囲まれた美しい場所に位置し、多くの方が共同で眠る永代供養墓です。

合葬墓では宗教や宗派を問わず、どなたでも安らかに眠ることができます。また、個別安置の場合は10年など決められた期間の間、個別で骨壷によって管理されます。

埋葬の際には、供養のための読経を行うところもありますが、鵯越合葬墓は市営霊園で、基本的にお骨を預けたら埋葬するのみです。

合葬管の場合は、最初に費用を支払うと、その後の管理料などがないため、後継者がいない場合でも安心して利用できます。

鵯越合葬墓を利用する際の注意点

0鵯越合葬墓は利用するにあたり、複数の条件があります。また、ほかの霊園ではできても、鵯越合葬墓では行っていないことなどもあるため、気になる点があれば市のホームページを確認するか、直接問い合わせましょう。

ここでは鵯越合葬墓を利用するにあたって、知っておきたい注意点をご紹介します。

個別安置施設の申し込み多数は抽選式

鵯越合葬墓は個別安置施設の場合、申し込み数に制限があります。ちなみに2024年度の場合、個別安置施設の受け入れ予定数は110体でした。

合葬墓は制限数がない一方、個別安置施設は申込者多数の場合、抽選に外れると利用できません。合葬ではなく個別安置にこだわる場合は注意しましょう。

どうしても年内に個別安置ができる墓地を探している場合は、市営霊園のような制限がある墓地ではなく、民営の墓地を検討することをおすすめします。

個別安置の生前の申し込みができない

鵯越合葬墓は個別安置の場合、生前のうちに申し込みができないため、終活として先に利用申し込みを希望する人は注意しましょう。

合葬墓は生前申し込みを受け付けていますが、6ヶ月以上神戸市に住民登録している中で、満65才以上であることが条件です。

たとえ6ヶ月以上神戸市に在住していても、65才以下は生前申し込みができないため、2024年の場合は1959年以前生まれの方が対象です。

土葬のご遺骨は納骨までに火葬が必要

土葬だったご遺骨は、そのままの状態では納骨できません。納骨までに火葬を行った状態で、ご遺骨を埋葬する必要があります。これは合葬

墓、個別安置施設のどちらも共通です。

なお、分骨の申し込みは合葬墓では受け付けていますが、個別安置施設はできないため注意しましょう。

個別安置でもお参りは共通の献花台

鵯越合葬墓の個別安置施設は、献花台とモニュメントの奥にあるため個別でお参りができません。参拝スペースは献花台の手前であり、個別安置されているご遺骨は専用の安置施設に骨壷が並んで保管されます。

従来の家族墓のようにご遺骨の前で手を合わせるのではなく、個別安置施設と合葬墓をすべて一つの大きな墓と見なしている形式です。お墓にお参りするスタイルを希望する場合は、鵯越合葬墓ではなく個別の納骨壇などがあるほかの墓地も検討してみましょう。

ただし、鵯越合葬墓は有料の記名板を作成可能です。モニュメント近くの記名板に、氏名と生・没年月日を記載できるため、目に見える形で名前を残したい方におすすめです。

慰霊祭などは行っていない

鵯越合葬墓は、定期的な慰霊祭などは行っていません。あくまでも、市営の合葬式墓地であり、永代供養ではなく永続的な安置が目的です。

鵯越合葬墓は神戸市によって管理されるため、個人での管理者がいなくても安心というメリットがあります。たとえばお盆やお彼岸、年忌などの読経は行われないため、それでも問題ない方におすすめの霊園です。

納骨の立ち合いはできない

鵯越合葬墓は納骨時の立会いは行っておらず、受け付けでご遺骨を預ける形式です。合葬の場合は、骨袋か骨壷、個別安置施設は6寸以内の骨壷にご遺骨を入れて持参しましょう。従来の葬儀は、葬儀終了後に家族墓に遺族が納骨する形式が一般的でした。

しかし、鵯越合葬墓は読経がなく、市にご遺骨を管理してもらう形式のため、納骨の立ち合いをしていません。従来のように、納骨の際に立ち合いを希望する方は注意しましょう。

ご遺骨を受付で預けた後に、係員によって納骨されます。

まとめ

鵯越合葬墓は神戸市の中でも人気がある市営霊園です。永代供養墓と違い、定期的な供養や例大祭などは行われませんが、市が責任を持って管理してくれる安心感があります。

申し込み期間は毎年6月頃からはじまるため、墓じまい後の改葬先を探している方は、スケジュールに余裕を持って墓じまいの手続きを進めましょう。

ハナミズキでは、兵庫、大阪などの関西エリア、墓じまいや改葬をお手伝いしています。納骨堂、永代供養や散骨、手元供養など、希望の供養方法をご提案するため、安心しておまかせください。

なお、墓石の解体やご遺骨の取り出し、行政手続きまでトータルでお手伝いするうえ、余分なコストをカットした高品質で低価格なサービスをお約束します。

フリーダイヤルやLINE、メールでの相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

こんな時はハナミズキへご相談を

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まごころこめた高品質な
墓じまい・改葬を

この記事を読んで少しでも墓じまいや
改葬、供養について考えた方は
是非一度、ハナミズキへご相談ください!

この記事の監修者

合同会社みかげ 代表 末吉 智明

設立から15年以上に渡って、お墓の建立・改葬・墓地紹介などのお墓関連事業や寺院再建、終活に関する様々なサービスを行ってきた。お客様のライフスタイルに合った供養のご提案を心掛けている。